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そして私は、かつてローランド・エーストーン(日本ハモンド)から発表されていた製品群の詳細を徹底的に知りたくなりました。今や音楽 業界で世界的に熱狂的ファンが存在するローランドが、元々は住之江で創業した事実すら忘れかけていました。けれども現代にも未来においても愛され続ける先 進的音楽製品群の原点が作られた住之江の空気には、探りを入れればきっと何か秘密があるに違いないと私は確信したんです。そして60年代から80年代にか けて住之江で開発・製造されていた電子楽器の実機を集めつつ、それらの機材が生まれた背景や空気感を知るために独自調査を始めました。60年代〜80年代 の音楽業界において、住之江発の音楽機材が業界内でどのように受け止められていたのかも気になり始めました。 私はローランド・エーストーン(日本ハモンド)製電子楽器やそれらを大々的に用いた音楽や取り巻く文化を独自に『住之江系』として定義し、地域発音楽ジャ ンルの具体化の可能性も視野に入れて日々動いています。当サイトではかつての60年代〜80年代に製造されたローランド・エーストーン製アナログ電子楽器 製品を『住之江系楽器・機材』と称して特別に分類し、現代の感覚で楽曲に取り入れながら大阪湾岸発の音楽として『住之江系サウンドスタイル』をじっくりと 追求していきます。ローランド・エーストーンの楽器・機材を接続し奏でる音は住之江系サウンドの楽曲制作・演奏における基礎になると考えているので、可能 な限り当時の楽器から発する原音を大事にしつつ積極的に取り入れるべきと考えています。ただこの場では必ずしも演奏時の機材は住之江製でなきゃいけないと いう制約を設ける気はありませんし、似たような音響効果を用いた他社製機種やサンプリング音でも取り入れられるような柔軟な枠組みにした方がジャンルの拡 大には効果的でしょう。 実はこう見えても私は地元や故郷に良い想い出がなくそれほど好きではないんですが、この調査を進めていくことで私自身の故郷や原点を見 直し誰も触れられていない魅力を再発見する機会となるなら歓迎したいと考えています。Suminoe Soundsでは今後ジャンル定義の展開につれて、Demo Tracksに公開する私の自作曲とも連動して話題を進めていきたいですね。そして私以外にも過去から現在に住之江系を大々的に押し出して活動する音楽家 が居るのなら個人的にはそのような人達の活動も触れてみることも検討中です。Suminoe Soundsでは住之江系楽器・機材だけでなく、住之江・住吉とその周辺にまつわる話題を詠み込んだ音楽や歌などの作品を始めとした文化全般に関しても順 次関連性を見極めて取り上げていきます。万葉集の時代から住吉にまつわる歌が数多く詠まれていたことから、過去千数百年前に遡って住之江・住吉の空気感に 想いを馳せるのにも大いに関心があります。このページにおいては音楽的話題と地域的話題との結びつきを何よりも重要視していきたいですし、話題を追ってい くにつれて音楽とは無縁の話題をどうにか結びつけて違う角度から取り上げてみるのも面白いかもしれません。エース電子創業の60年代当時から住之江系に替 わる住之江や大阪にちなんだ楽器・機材の分類名称があったのかどうかは存じていませんが、今後の展開により柔軟に対応していきたいですね。過去の内容に関 しては独自の調査に基づくものですが、これを読んでいる人でもし事実と違っていたりお気づきの点がありましたら、その際はひろふみ宛にご一報頂けると幸い です。 / Index
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