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Suminoe Soundsの原点
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※『痛快極楽時代劇』ピエール(初心者)さんから、60年代当時のACE TONE
TOP-1の雑誌広告(再現)をご提供いただきました。発表当時の商品宣伝文句など、当時の時代を垣間見ることのできる資料の一つとして掲載いたしまし
た。心よりお礼申し上げます。
私がSuminoe Soundsの原点と言えるべきこのオルガンを見つけたのは2005年3月でした。この機種における詳しい情報は知らなかったんですが、個人的にかつて住 之江で作られていたエーストーンやローランドの楽器を集めていた中で、この機種は一度触れておく価値があるだろうと思っていたんです。状態の悪いジャンク品だったにもかかわらず、多少音が出なくてもアナログ回路なら自力修理で何とかなるだろうと思い、ふと見つけた瞬間リスク覚悟など考えず衝動買いをしてい ました。数日後、商品が届き早速状態を確認したのですが、木製ボディの外観がかなり傷んでいて、G(ソ)の鍵盤が3つ浮いていたり全体的に汚れとホコリが こびりついていたりと、想像以上にひどいものでした。軽く布でホコリを払った後電源を入れ、オーディオシールドをギターアンプに繋ぎ鍵盤を押してみまし た。…が、C(ド)の音が出ません。運悪く早速問題発生です。全部の鍵盤を一通り押してみると全ての音階においてCの音だけ出なかったので、どうやらCの 音を発生させる部分に問題の可能性が考えられました。メーカーが存在しない今は自力修理しか道はないので、このサイトにて修理過程を記録しつつ手探りで再生に取り組んでみようと決めたんです。修理不能ならその時は別の買い手を探して何とかしようなんてことを考えつつ、ドライバーを取り出し蓋を開けてみるこ とにしました。 再生の記録
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![]() 本体の特徴このTOP-1の外観は、とにかくヴィンテージという言葉に相応しいものです。ボディは全て木製で全面レザー貼りとなっていて、キャリ
ングケースと一体構造になっています。持ち運び用のハンドルが本体に付いていて(但し私の所有機の場合ハンドルが取れかかっていたので持ち運びは実用的で
はない)、移動演奏を前提に作られています。底面にはスタンドとなる足パイプを4本差すことができるように、若干斜めに傾いた穴が付いています。もし足を
取り付けたならテーブルのような形になります。なお私の場合は足を持っていないので取り付けていません。つまみとスイッチの構成は左から順に、BASS
VOLUME, BASS, FLUTE, ORGAN, SAX, REED, STRING, TREBLE, VIBRATO,
VIBRATO, VIBRATO, BALANCE, VOLUME,
POWERです。正確に量ったことはありませんが、おそらく30キロ位はあるかと推測されます。上蓋を取ると、赤いレザーが貼られたボディがとても目立つ
デザインになっています。キーボードは49鍵、4オクターブ分備わっています。そのうち左側12本の鍵盤の色は、黒と白が入れ替わった配色となっていま
す。この12鍵のみはベース音に対応した鍵盤となっていて、表面のBASSスイッチにて切り替えることができます。音量つまみは通常のVOLUMEとは別
に、BASS VOLUMEが付いているので個別調節が可能です。 ![]() まとめ
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