Performance Tools

Electronic Organ: NIHON HAMMOND X-2
X-2
日本ハモンドが70年代後期頃に製造した、1段49鍵仕様のポータブル電子オルガンである。海外向け商品パンフレッ トには『HAMMOND BABY』の触れ込みが記載されていたように、小さくてもハモンドの音色で本格的な演奏が楽しめる。 レザー張りのボディにドローバーも搭載していて、ボリュームペダルも標準装備していた。インテリアにも溶け込むデザインが個人的には気に入っている。 ACE TONE TOPシリーズに比べると日本では知名度に劣ると思われるが、きっとTOPシリーズの仕組みが数年かけてハモンド仕様に進化したモデルがX-2であると位 置づけていいかもしれない。
入手時には一度分解してみたが、木製構体の一部が割れていたので接着処置を済ませた。しかし鍵盤を押す度にわずかにきしむ音が鳴り、まだスムーズな演奏感 覚とは言えないので今後修理方法を考えてみたいところ。X-2はTOP-1のかわいめの音と違ってどちらかと言うと尖った風味の音がなるので、ロックバン ドの中に交えても十分引き立つだろうし、たまにギターと持ち替えて演奏してみるのも面白そうだ。
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Electronic Organ: ACE TONE TOP-1
TOP-1
これこそがSuminoe Soundsの原点 "ACE TONE TOP-1" である。1960年代中期以降にエース電子工業にて製造された電子オルガンで、エーストーンブランドを広めるきっかけともなった。真っ赤なレザー貼りの懐 かしいデザインで、アナログ回路がぎっしり詰まったこのオルガンから奏でられる音はまさに当時の音である。
詳しい解説はTOP-1の特集ページ Suminoe Sounds: ACE TONE TOP-1 を作ったので、音が鳴らないジャンク品を復活させた記録と合わせて、関心のある方はぜひご覧いただきたい。
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Synthesizer: Roland JX-3P & PG-200
JX-3P
1984年製ローランドのアナログシンセサイザー。かつて80年代に一世を風靡したJupiterやJunoシリー ズとは一線を画して83年に登場した、デジタル制御によるDCO(Digital Controlled Oscillator)発音方式を取り入れた機種である。同時にローランドのMIDI対応キーボード第一号機でもある。名前にある3Pというのは "PROGRAMMABLE PRESET POLYPHONIC SYNTHESIZER" という意味である。2つの発振器を搭載しているため音はかなり太い。同時発音数は6。32種類のプリセット音が入っていて、ボタン操作で音を自由に選ぶこ とができる。自作の音色もバッテリーバックアップにより32種類保存できる。また、テープシンクと呼ばれる方式により市販のカセットテープにデータとして 保存する機能もある。ちなみにキーボードの大きさはPiano Plus 11と同じサイズなので、オレンジのソフトケースは全く同じものが対応する。
そして右上に置かれているのは、JX-3P専用のシンセサイザープログラマーユニットPG-200。JX-3PにはすでにPG-200を置くスペースがあ らかじめ作られてあるので、これさえあればリアルタイムつまみ操作で音色変更が可能になる。裏面に貼り付く磁石により簡単に据え置きでき、本体とはケーブ ルで接続して使用する。円形つまみが項目毎にたくさん並べられていて、演奏中つまみ操作により自在に音を自由に変えていくことができる。これ一つあれば数 倍使い勝手を良くするので、PG-200が本体JX-3P以上の高値で取引されていることが多い。なお、JX-3Pは外部MIDIによる同期演奏時には PG-200が全く使えなくなるスイッチ構造となっているので、PG-200を使えるのは手弾き演奏中に限られる。MIDI黎明期の不完全さが垣間見える 機種でもあるがそれもまた一つの魅力であって、使い方を覚えればシンセサイザーの楽しさを簡単に味わえる機種とも言えるかもしれない。

私がこの機種を選んだのは、アナログシンセとはいえ内部はデジタル制御のためこれ以前のシンセサイザーに比べてチューニングが狂いにくい点と、黒と赤の 80年代典型的なデザインが気に入ったことが挙げられる。JX-3Pの音をできる限り楽しむには、同期演奏よりも自らの手で弾いて演奏するのに向いている 気がしている。このレトロフューチャー感覚の溢れた一品は、今世間に出回るJUNOシリーズの中古品が劣化で使い物にならなくなった頃から、今後JX- 8Pと共に取引相場が上がる要素は十分隠されているのではないだろう か。
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Music Production System(Sequencer): Roland MV-30 "STUDIO M"
MV-30
1991年に発表されたローランドのMIDIシーケンサー。当時の定価は20万円。横幅は40cm近くあって少し大 きめだが、ボリューム等調節用のスライダーと内蔵されているシンセサイザー音源の音がかなり太めなのが特徴。16トラック(内蔵音源用8トラック、外部 MIDIデータ送信用8トラック)対応でシステムはフロッピーディスクで駆動する。PCMカードが2枚装着できるためU-110用音源カードによって音色 の拡張も可能で、現在の制作環境でも十分中心に据えることができる機種である。こういったMIDIシーケンサー専用機は近年のDTM普及によりあまり見か けなくなったが、使い慣れてみるとハードウェアベースによる制作の隠れた面白さを実感できそうだ。
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PCM Data Card: Roland SOUND LIBRARY SN-U110 Series
SN-U110
U-110、D-110、D-10、D-20、D-70、MV-30等のシンセサイザーに対応する、音色拡張用 PCMデータカード。現在私が所有するのは、SN-U110-02 "Latin & F.X. Percussions"、SN-U110-03 "Ethnic"、SN-U110-05 "Orchestral Strings"、SN-U110-06 "Orchestral Winds"、SN-U110-07 "Electric Guiter" の5枚。ビット数の荒めなデジタル再生音の中に潜む独特の太みが、90年代初期Suminoe Soundsの特徴。
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Groovebox: Roland MC-303
MC-303
99年末頃に某機材販売店のセールで303円(!)で投げ売りされていたジャンク品で、運良く購入できた後は錆と汚 れを落とし現在まで使用している。ディスプレイ表示がたった6文字しかないので基本的にアナログ感覚で使うリズムマシンだが、つまみによってリアルタイム に音色を変化 させたり、演奏中にシーケンスパターンをボタン操作で転々と変えて呼び出すことができる。演奏家というよりDJ志向のこの機材の発想は本当に素晴らしいと 思う。あまりデジタルものは苦手な私でもこれなら時間をかけてでも使いこなせそう。けれどもドラムパターン組むならMac上の方が手っ取り早いのは言うま でもなく、相変わらず外部音源として疑似TR-808/909音が欲しい時の用途に限定されそうだ。
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Electric Piano: Roland Piano Plus 11 (EP-11)
Piano Plus 11
親戚の家から頂いたもの。おそらく80年代の製品と思われるが、ローランドの電子式ピアノ。確か捨てられる直前だっ たものを貰ったと聞いている。スピーカー内蔵なので自宅では外部アンプなく演奏が楽しめる。オレンジのソフトケース付き。ロック、ボサノバなどいくつかの パターンが選べる簡単なリズムマシンも付いていて、ベースライン、コード、アルペジオを加えた演奏にも対応しているという、電子楽器メーカーローランドら しい多機能なピアノである。MIDIは非対応だが、同期演奏用のSYNC OUTPUTが付いている。かなり古いものなので鍵盤の強弱はないが、演奏法としてはオルガン的使い方ができないか考えている。特に太い音が出る楽器とい う訳ではないのだが、ジャンク物の割に機能面では何気にあなどれないと言えるだろう。私の幼き日々を思い起こさせる懐かしい音が鳴るので、必ずこの音をい つか自作曲でどこかのフレーズに取り入れてみたい。
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Digital Percussion Machine: NIHON HAMMOND/Jugg Box DPM-48
DPM-48
世界で初めてのリズムマシンはACE TONEの『Rhythm Ace』であることは業界において有名だが、後の日本ハモンドは驚くことに隣のローランドより先にPCMデジタルリズムマシンを開発していたことを知って る人はどれ位居るだろうか。TR-909やTR-707より先の1982年に発売された日本初のデジタルパーカッションマシーン、Jugg Box DPM-48である。当時の定価は168,000円。22種類の音色がセットされていて、RAMカセットによってパターンメモリーが可能で画期的な機種で あった。操作感覚はほとんどアナログ機と似たようなもので、初期のデジタルサウンドを素直に味わえる機種というだけで魅力があると思う。MIDI非対応な のが惜しいが、それが受けなかった理由の一つなのかもしれない。音を出してみると、デジタルとは言え暖かみのあるとても太い音を聴くことができる。個人的 には隣ローランドで生まれた世界最高峰のリズムマシンTR-909(実機はまだ触ったことがない)に近い存在価値は見出せるんじゃないかと感じた。これを 入手 した時奇遇にもパッケージの中には、当時別売りだったらしい音色ROM4種が一緒に入っていた。すでに交換済のようだが自分でも残りのROMを交換して 使ってみたいと考えている。
ちなみにこの機種は当時海外では『Sakata』のブランド名で発売されていた。私は2004年終わり頃に外箱付きで入手したのだが、その商品写真の 『Jugg Box』ロゴだけがテープで貼られていたのが妙に気になる。元の商品ロゴはおそらく海外輸出用の『Sakata』と書かれてあると推測される。もちろん今 更剥がして確かめる気にはなれない。
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Percussion Machine: NIHON HAMMOND/ACE TONE Rhythm Ace FR-6
FR-6
ACE TONEブランドでは決して外すことのできないのがこのリズムマシーン『Rhythm Ace』である。世界初の自動演奏リズムマシンを開発したのはローランド創業以前のエース電子工業であった。元はオルガンの伴奏用として開発されたリズム マシーンが後々ディスコやクラブなどで流行するダンスミュージックの中心的存在となったことを考えると、聴くためというより踊るための音楽を生み出す基盤 を作った訳で、エースはとてつもなく偉大な会社だったんだなぁと感じさせられる。このFR-6はRhythm Aceで最も普及したらしいモデルと言われている。今から思えばアナログ回路の簡素な構造で音も安っぽいのだが、当時としては斬新なアイテムとして音楽業 界に受け入れられたんだろう。海外ではSly & The Family Stoneがレコードで用いていたり、70年代以降のファンクやボサノバなどでRhythm Aceの音をしっかり耳にできる。リズムパターンを組み合わせれば今でも十分面白い使い方ができると考えており、近いうちに自作曲にて導入させてみたい。
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Hand Clapper Kit: AMDEK HCK-100
HCK-100
AMDEKの80年代後半に生産された、ハンドクラッパー組立キットである。要するに手を叩く音を擬似的に再現する 機器で、Bossにも同様の機種が存在する。AMDEKとはRolandグループの一社Roland DGのかつての名称であり、当時の所在地は大阪住之江にあったBossの隣だったらしい。おそらく同じ建物に同居し生産ラインを共有していたのだろう。こ の度奇跡的にも未開封パッケージを入手したので、今度じっくり組み立ててみたいと考えている。どんな音が鳴るのか楽しみである。
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Digital Studio Workstation(HD Recorder): Roland VS-2000CD (+VS20-VGA)
VS-2000CD
ローランドから2004年に発表された、デジタルハードディスクレコーダー・V-StudioシステムがVS- 2000CDであ る。高品質アナログ回路を搭載し、24ビット/16ビット録音に対応、18トラック(24ビット時は12トラック)同時再生が可能である。40GBの HD、CD-RWを搭載し、エフェクトボードVS8F-2 2枚分と同等のエフェクト機能が標準装備されていて拡張も可能。USB2.0によるパソコンとのデータ交換、ドラムマシーン機能など、録音時に欲しいと思 える機能は 一通り揃っている。さらに拡張ボードVS20-VGAを取り付けることで、外付けVGAモニターやマウスの接続が可能となり録音操作の柔軟性が大幅に拡大 する。これ一台あれば録音からオーディオCD作成までの全てが完結できるため、私も制作環境はMacからVSへ完全に移行させた。2005年12月の導入 後、現在も液晶モニターと共に自宅録音の中心的存在として稼働中。
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Speaker: Roland ED MA-110
MA-110
99年頃に購入。音楽制作/PC用のモニタースピーカー。当初はMacのオーディオ再生用に使用していたが、ミニス ピーカー付き現iMac購入後から全く使わなくなる。その後作曲活動を再開した2004年頃から再び使用し始める。iMac電源オフ時にiPodを聴くた めに繋ぐこともあり、iMac付属のミニスピーカーより遥かに音が良いので今ではMacでの作業時でもiPodからこのスピーカーを通すことが多い。小さ い割には余裕のある深い音が出せるのでとても重宝している。ローランドからは同時期にUSB接続のスピーカーを発表していたが、このライン接続用モデルを 手にしたことが長い目で正解だったのは言うまでもない。
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Stereo Mixer: Boss BX-4
BX-4
オークションにて購入。以前大きなミキサーを2つ程持っていたのだが、スペースを取るため売却しコンパクトに押さえ たいと考えていた。そこで手にしたのがこのボスの4chミキサーである。Line/Mic各レベルを調整するGAINつまみ、PANPOT、VOLUME というシンプルな構成だが、小さくてこれ位のミキサーなら今後大きな物を導入してもサブミキサーとして転用も効くので長く重宝できそうだ。
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Headphone: SENNHEISER HD 200(Orange)
HD-200
2002年初頭購入。ヨドバシカメラ梅田で展示されていたあらゆるヘッドフォンを試聴し、その中で装着時に耳たぶを 押さえつけず、さらにストレスなく自然に音の輪郭が聴こえる機種を探した結果このSENNHEISER HD 200に落ち着いた。コード部分が交換可能なのだが、本機側プラグが2.5mmタイプのミニジャックなので交換対象のコードがフツーに売ってない。今でも 自作の選択肢を含めて代替品を探し続けているのだが、果たして今のコードが切れた時はどうすればいいのか。案があればご教授頂きたい次第である。
そういえば音の話は……ま、とにかくおすすめできる音質です。疲れないのがポイント。
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Microphone: AKG D880S EMOTION
D880S
AKGのマイクスタンドとケーブルとのセットで購入したダイナミックマイク。ボーカル録音用に購入する。まだあまり 使ってはいない。見た目はスマートかなと思う。
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Microphone: Roland DR-10
DR-10
ローランドのダイナミックマイク。オークションで購入した新古品。現行機種ではないが、今後AKG EMOTIONと使い分けて比較す るのも面白そうだ。
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Sync Box/Converter: Roland SBX-10
SBX-10
ローランドが80年代中期に発表した、MIDI、DIN SYNC、TIME BASE 48/96/120の異なる通信規格を同期させるための中継器。タップボタンによる入力やクリック音入力によるマルチトラックレコーダーとの同期も可能 で、MIDIベースで旧規格のデジタル楽器を同期演奏させるためには必ず外せないものである。私はDPM-48の同期用に入手したが、これ一台で旧規格の 電子楽器をさらに積極的に取り入れられる可能性が開かれた。いずれはTB-303やDR-55なども同期させてみたいかも。
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Audio Interface: Emagic A6|2m
A6|2m
Emagic Logic Goldと一緒にセットになっている『Productions Kit』を購入したのは2003年5月。USB接続なのでトラック面での限界はあるが、ミキサーを介しメインで使用している。6in 2out、MIDI in/outもしくはデジタルin/outも付いていて、Logic、GarageBand録音時には必需品である。
しかし!2004年9月原因不明のノイズが発生し、代理店に修理をお願いすることになってしまった。検証の結果修理代金は……なんと、30,500円!! ん〜、高すぎる。修理ってこんなに金かかるもんだっけ?同じ機材をもう一台買えるかもしれん中古なら…そう愚痴っているうちに商品名変更後の新品が戻って きた。ちなみに旧製品名はemi6|2m。ドイツ製。
しかし音楽制作のMac依存には限界を感じ、毎年のように行われるソフトのアップデートがまるでハードの買換を促進している面も否定出来ず、そんな制作環 境への葛藤がVS-2000を導入に踏み切る結果となってしまった。今後Logicソフトウェアは楽譜作成に 特化させるべきかなと考えている。
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USB Recording System: Roland/EDIROL UR-80
UR-80
04年11月下旬にオーディオ入力用にUA-25を購入したが、MIDIコントローラーとして利用できるUR-80 が値下がりしていたので買い替えた。24bit 96kHz対応でMIDI入出力も付いていて、音質面は問題なく利用できる入力機器である。LogicやPro Toolsなど各アプリケーションに合わせたキー配置を選択でき、専用ソフトを使えば自身で任意のコマンドを割り当てることもできる。フェーダー操作やス タート・ストップ・録音などのボタンが揃っているのはとても便利である。しかし直後にレコーダーVS-2000CDを購入したため、まだ使わないまま保管 している。
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MIDI In/Out: Mark Of The Unicorn Fastlane USB
Fastlane
Logic以前に使っていたCubase導入時、音符入力用に購入したMIDI機器。2in 2outで最小限の機材を接続するだけならこれで十分だ。最近はMIDI機器に限ると増やすより手放す方が多い気がするのでMIDI入出力増設の必要はな いが、何かあったときのために一応置いている。
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